水は自然からの愛

東日本大震災が起きた日本。
年月というのはこうした大災害の教訓をもだんだんと風化させてしまうものです。
ですが、絶対に忘れてはならない教訓がこの災害に多数存在し、私たちはそれを次世代に語り継いでいくことが必要です。

災害が起きたとき、人はこんなにも無力なのかと思い知ってしまいます。
特に電気、水道、ガスなどが普通に供給される日本では、水道をひねれば水が出ることが当たり前で、
災害などが起きない限り、そのありがたさを痛感することがありません。

水がなければ人は死んでしまうのに。
安全な水がないことで世界中のいたる場所で子供たちが命を落としているのに、
私たちはこの自然からの大いなる贈り物の価値をあまりにも軽く扱っていると感じます。

水の惑星とも言われる地球。
でも実は地球に存在する水のほとんどが飲めないって知っていますか?そう、実は地球上の水の97%が塩水なんです。
残りの3%ほどが淡水、つまり私たちが飲める水なんです。

でもその3%のうち、氷河、凍土が約2%。
残りの1%ほどが飲める水、ということになりますが、この水全てが利用できるか?というとそれもNO!
地下水やその他の水を含めてたった0.01%という水、この水を全世界の生命体が分け合って飲んでいかなくてはならないんです。

水が豊富な日本からすると、この比率、実に驚くべき事実でしょう?
人ばかりではなく、動物、植物、昆虫、微生物・・・
全ての生命体が利用できる水が、地球全体の水のたった0.01%です。

水というのは実に素晴らしいもので変幻自在です。
水そのものは液体、固体、気体になれます。

牛が水を飲み食べ物を食べることで牛乳ができます。
人が水を飲み食べ物を食べることで母乳ができます。
蛇などは水を飲むことで体内で変化させ毒を作ります。

水があること、摂取できることでこれほどの変化を呼ぶのです。

海水が太陽の熱によって蒸発し蒸気となりやがて雲となります。
雲は世界中をめぐり雨や雪を降らせます。
雨や雪は樹木や岩場へ浸透しろ過されながら何層もの地層を潜り抜け磨き上げられ湧水隣川に流れます。
水の循環サイクルです。

奇跡的な地球でのサイクルで水ができ、その水があることで地球上の生命体が活かされる。
まさしく水は自然からの贈り物、「愛」そのものなんですね。