水と心の相互関係

小さい頃からどこにでも水があり、いつでも飲める状態の日本。
でも海外に行くと、水道水が飲めない、飲料水は購入するものです。
初めて海外に行って、お水って本当に大切なんだなと初めて感じる日本人も少なくないと思います。

疲れている時、冷たいお水をぐっと飲み干すと「ほっ」としますよね。
スポーツをしている時にも水をごくっと飲むだけで頑張れる力をもらえる。
いつでも側にある水ですが、人間にとっては水なしで生きていくことはできない大切な糧です。
でもそれを私たち日本人は忘れている、いえ、まったく感じずに生きていると気がつきます。

朝1杯の水を飲む、朝飲む水は寿命を長くするとも言われます。
人間の体は実に60%が水分です。
赤ちゃんは80%もの水で体が構成されているといわれています。
水分を体に取り込まなければ人間は命を失います。

疲労している時や、喉が渇いている時にお水が飲めない状態にあると、心が不安になりますよね。
日本人はこの「お水が飲めない」という出来事に遭遇する機会が非常に少ないと思います。
海外では、お水を購入するお金がなければ汚染されている川のお水などを飲まなくてはなりません。
でも日本では停電しても少しくらいの災害でもお水は供給されます。

東日本大震災の時、被災された方々は水が全く飲めないという状況にさらされた方々が大勢いたといいます。
水が飲めない、飲料水がないという状態。
どこからも水が支援されないかもしれないという恐怖。
これはきっとこういう状況に遭遇した人にしかわからない恐怖でしょう。

私たちは普段気がついていませんが、水があるというこの状況こそ、人間の心の安定をつかさどっている根本なんです。
海外では多くの方々が汚染された川の水を飲み、幼い子供が大腸菌などによって亡くなっています。
日本では水を飲んで子供が死ぬなんてこと、まずありえないことですよね。

水がない・・・という不安な状況の中、川の水を直接飲むことが当たり前の状況の方々が世界にはたくさんいらっしゃるのです。
水は私たちの心を癒す糧。
生きていくために必要なのは、体のためだけじゃなく、心の安定にもつながるものなのです。